世界一売れた椅子として有名なYチェアですが、人気の理由として何より美しいデザインが挙げられますが、その他に座り心地にも定評があります。
ですが、こう言った家具は店頭で試しに座った時と長期で使用した時では、どうしても差が出てきてしまいます。
購入したいなーと思っていても、永く使っていく物なので不安で中々購入に踏み切れない方も多いと思います。
そこで今回は、Yチェアを2年間使用してみて感じた座り心地をレビューしていきたいと思います。
座面高の高さについても書いていますので、45cmと43cmで悩んでいる方も参考になる記事になっていると思いますので是非最後までご覧ください。
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カール・ハンセン&サンのYチェア(CH24)
Yチェアは世界的なデザイナー「ハンスJ.ウェグナー」によって1950年にデザインされ、デンマークで100年以上続く家具メーカー「カール・ハンセン&サン」によって製造されているダイニングチェアです。
変わらない美しいデザインと座り心地が愛され続け、長い家具の歴史の中で世界一番売れた椅子と言われています。
Yチェアの魅力については以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方は宜しければ参考にして下さい。
結論!座り心地は良い
結論から言いますと、座り心地はとても良いです!
以前はダイニングチェアに長時間座っている事は少なかったですが、Yチェアに関しては長時間座っていてもリラックス出来るので自然とダイニングに座る機会が増えた位です。
ここからは、その座り心地について細かく解説していきたいと思います。
使用者(私と妻)の体格など
先ず、座り心地のレビューをするには身長や体重などが重要だと思いますので、普段主に使っている私と妻の体格などをお伝えします。
大体の目安としてご覧下さいませ。
私の体格
身長 | 168cm |
体重 | 52kg |
足の長さ | 短い |
体格の特徴など | BMIギリギリ標準のかなり痩せ型・骨がゴツゴツ出ている |
室内でのスリッパ | 全く履かない |
購入した座面高(SH) | 45cm |
妻の髪質
身長 | 158cm |
体重 | 49kg |
足の長さ | 普通 |
体格の特徴など | 少なめの標準体型 |
室内でのスリッパ | いつも履く(高さ2cm 位) |
購入した座面高(SH) | 45cm |
背もたれ(Yやアーム部分)は痛くない?
私の場合
かなり痩せ型の為お店で試座した時は少し背もたれが硬いなと思い、最悪慣れなければ何かクッションなどを当てて使おうと思っていました。
実際に使い始めた時は、やはり少し硬さを感じたのでクッションを敷いていましたが、徐々に慣れて今では常にそのまま使用しています。
これは自分の中で一番心配だった所でしたが予想外に慣れたので、とても嬉しかったです。
妻の場合
私よりは肉付きが良いですが、妻も試座した時に背もたれの部分が少し硬く感じていたみたいです。
ですが、使用開始からクッションなどの使用も無くゆったりと寛いでいます。
ポイント
結構痩せ型の方でも、背中に元々不具合がある方とかでなければ慣れると思います。
アーム部分は最高のバランス
Yチェアの座り心地で何よりバランスがいいと思うのは、手を乗せるアーム部分です。
腰掛けた時もたれた姿勢に対して絶妙にリラックス出来る位置にアーム部分があり、非常に腕が楽です。
前述しました、ダイニングチェアに長居してしまう理由はここに有ると思います。
ペーパーコードの座面は人によっては硬く感じるかも
Yチェアの特徴である座面のペーパーコードですが、使っていくうちにその人のお尻の形に沈んで馴染み、より座り心地が良くなります。
ですが、私の様に痩せ型の人には少しだけ硬いと感じるかもしれません。
ただ、この点に関してはオシャレなシートクッションを敷くなどの対策が出来るので特に問題はありません。
私は純正のクッションを使用しています。
本革で作りが良いのでYチェアのデザインを損なわず、形にフィットするので使っていてズレないのでおすすめです!
来客時も座り心地に関して評判がいい
Yチェアは来客時の反応も良いです。
以前、友人が家に遊びに来た時、Yチェアに長時間座った後にこう言いました。
「この椅子、何か滅茶苦茶リラックスできるね」「ずっと座っていられる」
友人はYチェアの事を何も知らない人だったので、元々座り心地に定評がある椅子だという事も知りませんでした。
そんな友人から座り心地について自然と言葉が出てきた時は、やはり誰が座っても良いんだなあと思いました。
座面高は45cmと43cmどっちが良い?
Yチェアを選ぶ時にもう一つ悩む点として、座面高があると思います。
身長がある程度高い方は特に悩まないと思いますが、やや低めな方は結構迷っている方は多いんではないでしょうか。
結論から言いますと、私たち夫婦はやや低い身長ですが両方45cmを選びました。
座り心地の感想は以下になります。
私の場合
身長:168cm
普段スリッパを全く履かない状態で座って、足はしっかり床に付きゆったりと座れています。
妻の場合
身長:158cm
普段常にスリッパを履いた状態で座って、足が浮いてしまうといった事も無い。
Yチェア特有の座り心地を体感できている。
ただ、スリッパを脱ぐとほんの少し足が付きにくい感じはある様です。
ポイント
絶妙な身長の方は普段のスリッパの有無を考え、履くのであればスリッパ分を考慮して選ぶと良いと思います。
43cmにはデメリットが多い
私達はYチェアを購入する時に43cmの座面高も検討しました。
夫婦の身長を考えたら、そちらの方が最適だと思ったからです。
ですが、43cmのサイズはデメリットも多くあります。
まずは下の比較表を見てみてください。
座面高 | 45cm | 43cm |
価格 | 基本の価格 | 基本の価格+¥11,000 |
納期 | 3週間 | 5ヶ月(受注生産) |
種類 | 53種類 | 46種類 |
世界標準 | 同じ | 日本のみ |
限定品 | あり | なし |
価格
43cmの方は特別に作ってもらう為、手数料として基本の価格に+¥11,000かかります。
納期
こちらも価格と同じで、注文後一から作ってもらう事になるので納期がかなり長くなります。
種類
45cmの方が素材や塗装などのバリエーションが多く、選択肢が広がります。
世界標準
Yチェアがデザインされた当時は座面高は元々全て43cmでしたが、現代人の体格が大きくなってきた為2016年に45cmで統一されたそうです。
日本人は体格が小さいので、今でも受注生産という形で43cmが残っています。
限定品
稀にショップ限定素材のYチェアがある場合がありますが、座面高は45cmのみです。
私も実際に購入したアクタスで、さくらビーチという材質のものを見かけましたが座面高43cmはありませんでした。
余程の低身長でなければ45cmを選ぶのが安心
座面高が統一された背景には、おそらくコストカットもあると思うので、何か経営方針が変わると43cmを作らなくなる事もあるんではないかと考えました。
我が家は子供が二人がまだ小さく、今は子供用の椅子を使っています。
ですが、いづれ大きくなったら椅子をYチェアで揃えたくなる日が来るかも知れません。
もし、その時に43cmが注文できない状態や欲しい素材や塗装の物が45cmしか無ければ高さが揃えられません。
勿論、45cmの座り心地に問題がなかったのもありますが、これが45cmを選ぶ大きな理由の一つになりました。
まとめ
身長が結構低めで、45cmに不安がある方は出来れば43cmも試座してから決めるのが良いと思います。
ですが私達以上の身長でしたら個人的には45cmをおすすめします。
価格もそのままで納期も早く、どこでも手に入りやすいです。
将来追加で購入したくなった時も無くなっている心配も無く、全ての素材や塗装の中から選べます。
以上の事が参考になれば幸いです。
最後までありがとうございました!